「市内外への情報発信について」
(1)シティセールスの推進 (2)シビックプライドの醸成

「市内外への情報発信について」と題し、(1)シティセールスの推進と(2)シビックプライドの醸成の観点から質問を行いました。
内容については下記に要約します。
■川越市では今年度から新たに広報室にシティセールスの分掌事務が追加されるとともにシティセールス推進担当が設置されました。
シティセールスは、激化する都市間競争を勝ち抜いていくために、市の内外にまちの魅力や特性を積極的に売り込んでいく活動であり、市への認知を高めるとともに、人口減少社会において「交流人口の増加」「定住人口の獲得」「立地企業の増加」につなげ、将来にわたって活力を維持・一層の活性化を図るための重要な取り組みであります。
■また、近年、市民が地域への誇りや愛着を持ち、積極的に地域に関わることで、「わが町」と実感してもらうことをシビックプライドという概念で捉え、このシビックプライドを醸成するための取組を行う自治体が増えてきました。
この、シビックプライドの醸成は、シティセールスと切っても切れない関係にあり、シティセールスを推進することはシビックプライドの醸成につながり、また、シビックプライドの高まりはシティセールスを加速化させることにつながります。
以上を前提に、
●川越市では昨年の5月に「川越市シティセールス基本方針」が策定されたが、この基本方針はあくまで基本的な考え方をまとめたものであり、川越市としてシティセールスにおいてどのような成果を目指すのかといった成果指標や、具体的な事業計画は記載されていない。
●市民意識調査の中で「何故川越市に住み続けたいのか」を問う定住意向理由のうち、「住み慣れて愛着があるから」を選択した人の割合は平成5年の50.7%から、平成24年には39.4%まで低下しており、市への愛着の低下が懸念される。また、平成24年以降はこの調査項目がなくなってしまっており、最新の推移が確認できない。
等を指摘のうえ確認させていただき、
■シティセールスおよびシビックプライドの醸成において成果指標を設定すべき。
■1年前の一般質問でも「広報戦略プラン」の策定を提言したが、今年度、シティセールス推進担当が設置され、これまで以上に効果的効率的な広報活動が期待されるなか、シティセールスとシビックプライドの醸成を一体的に捉えた戦略的な計画の策定が急務である。
等を提言しました。
なお、計画の策定については「具体的に着手して参りたいと考えております。」とのご答弁をいただき、一歩前進したものと思います。
私は、「現状を知る→変化が分かる→実感できる(評価できる)」の一連の流れが重要であると考えているため、現状を知る(知らせる)ための広報活動については重点施策と捉え、今後も積極的に提言してまいります。