「観光振興について」
「観光振興について」は、私の議員として2回目の一般質問となった2015年9月議会でも取り上げたテーマであり、前回の一般質問で提案させていただいた
1)観光客数だけにとらわれず、観光消費額も意識すべき 2)日帰り観光に満足せず、宿泊観光も推進すべき 3)消費額向上・宿泊推進のために、日本遺産に申請すべき
の3つについてそれぞれ進捗を確認し、(1),(2)とも現在は質問後に策定された「川越市第二次観光振興計画」の数値目標として位置づけがなされ、基準値である2014年に対して増加傾向にあることが確認できました。
また、日本遺産もその活用が同計画に位置づけられ、これまで3年にわたり申請をしていただいているものの、今年も不採用となった経過を確認しました。
そのうえで、今回は下記3つの提案をさせていただきました。
■蔵里周辺エリアの面的整備について 今年の3月に小江戸蔵里の昭和蔵がリニューアルオープンし、リニューアル後に迎えたはじめてのゴールデンウィークでは、利用人数・売り上げ共に前年度を上回り、好調であることを確認しました。 そのうえで、連雀町新富町通線道路整備事業について伺いました。 連雀町新富町通線は蔵里の前の道、クレアモール商店街の北部から大正ロマン夢通り入口手前までの道路の美装化がされていない区間を指しますが、こちらの整備事業は「歴みち」の構想路線であり、「川越市中心市街地活性化基本計画」にも位置づけられている事業ではあるものの、ながらく動きが見えない事業であります。 この事業が進めば、川越駅からクレアモール商店街、大正ロマン夢通りへの導線が視覚的に確保されることから、観光客の回遊性が向上するとともに、歩いてまわれる観光地としての側面も向上させます。 また、現在、この道路の西側は観光客の本川越駅から一番街への導線ともいえる中央通り線の整備も進んでおり、こちらに続いて整備を進めていくことで、蔵里周辺エリアの面的整備に繋がります。 そこで、「連雀町新富町通線道路整備事業に取り組むべき」と提言させていただきました。
■民泊について 6月15日から「住宅宿泊事業法」いわゆる「民泊新法」が施行され、全国的に民泊の制度がスタートしました。 民泊は訪日外国人の受け皿として、日本に観光立国の道を開くと期待される新たな宿泊形態の1つであり、川越においても宿泊観光推進や消費額向上にも寄与する施策であるものの、一方で、適正な運営がなされない場合などについての不安の声も市民の方から多く聞かれる施策です。 このように、民泊は全く新しい制度のため、その制度には多くの期待と多くの不安がぶつかりあっている状態にあります。 そのような中で重要なのは、やはり市民の皆様の安心安全な生活が約束されたなかで健全な民泊が発展することであり、市としてもまずは現在の市民の皆様が抱える期待や不安といった意識をしっかりと把握すべきだと考えます。 そこで、「民泊に対する市民意識を調査すべき」と提言させていただきました。
■日本遺産について 日本遺産については、これまでご尽力をいただき、3年連続で申請していただいているものの、未だ認定には至っておりません。 日本遺産は観光振興はもちろんのこと、文化振興や川越市のブランディングにも寄与する大変有効な施策であり、上述したように川越市第二次観光振興計画にもその活用が明記されております。 しかしながら、市では「今後の申請は未定」とのことでありました。 そこで、「次回の認定に向けて再度申請すべき」と提言させていただきました。 また、これまで認定されなかったストーリー(申請内容)も、文化庁が認定してさえいれば、それが川越市における日本遺産として世界に発信していたはずの誇るべきストーリーです。 これらのストーリーはそれぞれ、川越の文化的・歴史的魅力を改めて整理していただいたものであり、その文化的資源・歴史的資源、ひいては観光資源としての本質的な価値は認定されなくとも失われることはないと考えます。 そこで、「これまで日本遺産に申請したストーリーは、まちづくりにおいて様々な分野で活かすことができる重要な財産であり、有効活用すべき」と提言させていただきました。
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