■「PFS(成果連動型民間委託契約方式)について」
今回は、「PFS(成果連動型民間委託契約方式)について」を取り上げました。
PFSとは、「社会課題の解決に対応した成果指標を設定し、成果指標値の改善状況に連動して委託費等を支払うことにより、より高い成果の創出に向けたインセンティブを民間事業者に強く働かせることが可能となる、新たな官民連携の手法」であり、「少子高齢化、人口減少の進行に加え、新型コロナウイルス感染症の影響により、行財政事情の厳しさが増してきているとともに、地域の社会的課題は複雑化していること。また、このような状況の下で、行政自らが無駄をなくし、公共サービスの質の向上を図る意識を高めるとともに、官民が連携して社会的課題の解決を図っていく効率的、効果的な事業手法として、新たな官民連携手法である PFS の活用が求められている」との課題意識から内閣府が推進しております。
こうした課題意識については、同じく厳しい行財政事業にあり、行財政改革推進計画を遂行する川越においても共通するものであると考え、PFS及びPFSの一種であるSIB(ソーシャル インパクト ボンド−資金調達も民間が行う手法−)、関連施策としてローカルファンドや地域ファンド、コミュニティファンドと呼ばれる地域の課題解決のコーディネートを担うことを目的としたファンドの取り組み等、新たな取り組みを積極的に取り入れていくことについて提言させていただきました。
現在、厳しい社会状況下において、試行錯誤しながらも現状を打破するために積極的に新たな取り組みを推進する自治体が増えてきております。川越市は現在とても保守的なまちの印象が強くなっておりますが、過去を鑑みれば県内ではじめて市制を施行したことに代表されるように、先進的・先駆的な取り組みを推進してきました。
100周年の節目を過ぎた今、次の100年に向けても、他の模範となるまちであるべきと考えておりますので、そうした姿勢を積極的に打ち出していただくことを心から期待しております。
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